ナガシマスパーランド今昔〜進化し続ける絶叫の聖地〜

ローラーコースター

「東の富士急、西のナガシマ」と称されるナガシマスパーランドは、1966年の開業以来、常に進化し続けてきた遊園地です。今回はナガシマスパーランドの歴史と、時代とともに変わってきたコースターの変遷を振り返ってみたいと思います。

■ ナガシマスパーランドの歴史

1963年、長島エリアで温泉が掘り当てられたことをきっかけに、一大リゾートへの発展が始まりました。1964年に「グランスパー長島温泉」として温泉施設が開業し、1966年に遊園地「ナガシマスパーランド」が加わりました。

1978年に「コークスクリュー」を導入したことを皮切りに、ローラーコースターの充実化が本格的にスタート。その後次々と絶叫マシンを導入し、「東の富士急、西のナガシマ」と呼ばれるほどの絶叫マシンの聖地へと成長していきました。

■ 千人風呂からの歴史〜温泉施設の今昔〜

ナガシマスパーランドが語られる際に欠かせないのが、長年にわたり親しまれてきた温泉施設の歴史です。

1964年の開業以来、長島リゾートには「グランスパー長島温泉(レジャーセンター)」、通称「千人風呂」と呼ばれた大型温泉施設がありました。その名の通り大勢の人が一度に入浴できる規模の大浴場で、長年にわたって多くの来場者に愛され続けました。観光バスで訪れる団体客も多く、遊園地と温泉をセットで楽しむスタイルはこの頃から長島リゾートの定番となっていました。

しかし2000年(平成12年)11月に千人風呂は惜しまれながら閉館。時代のニーズに応える新しい施設として「湯あみの島」の建設が始まりました。

2002年(平成14年)8月、新施設「長島温泉 湯あみの島」が誕生しました。「温泉という原点に立ち返り、本物の大自然の景観が味わえ、一日ゆったりくつろげる施設」をコンセプトに、約1万坪(33,000㎡)の広大な敷地に日本各地の山奥や渓谷から運んだ天然の樹木や巨岩を配置した大自然露天風呂が誕生しました。男湯「黒部峡谷の湯」・女湯「奥入瀬渓流の湯」をはじめ男女合わせて17種類のお風呂が楽しめる、日本最大級の日帰り温泉施設です。

泉質はアルカリ性単純温泉(pH8.5)で、肌の角質をとる美肌効果のある「美肌の湯」として知られています。源泉は1日約1万tと豊富に湧き出しており、無色透明のさらっとした湯は子どもからシニアまで安心して楽しめます。千人風呂からの進化は、まさに時代の変化に合わせたナガシマリゾートの大きなリニューアルといえるでしょう。

■ 伝説のコースターたち

【ホワイトサイクロン(1994年〜2018年)】

1994年3月に登場した、米国産の松材4,800㎥を使用した日本最大の木製コースター。最高部高度45.5m・最高時速102km・全長1,715mという圧倒的なスケールで登場し、1994年の来園者数を前年比70万人増の422万人を記録するほどの大人気コースターでした。延べ約2,200万人が乗車した伝説的な存在です。

絶叫評価:⭐6/10

木製コースター本来の魅力である振動と横Gを全身で楽しめるコースターでした。巻き上げ後に90度カーブしてからドロップし、その後一周してからまたドロップするという構造は単調に見えますが、カーブのたびに木製特有の振動と音が加わることで想像以上のスリルが生まれていました。後半に半周するセクションでは勢いも落ち着き、景色をゆっくりと楽しむこともできました。木製コースターならではの「生きている」ような乗り心地が多くのファンを魅了し、2018年1月28日に惜しまれながら営業を終了しました。

【スチールドラゴン2000(旧コースター・2000年〜リニューアル前)】

2000年8月1日に営業を開始し、登場時には最高部高度97m・最大落差93.5m・最高速度153km/h・全長2,479mの4項目でギネス世界記録を達成した世界最大級のローラーコースターです。

絶叫評価(旧コースター):⭐7/10

リニューアル前は現行よりも爽快性がやや低かったものの、安全バーが腰のみであったため上半身は自由に動くことができました。コースター自体も滑らかな走行で、全長2,479mという長大なコース全体にわたってエアタイムを体感できるのが魅力でした。車両のリニューアル後は乗り心地と爽快感がさらに向上し、現在も世界最長を誇る総走行距離とともに進化し続けています。

■ HAKUGEI(白鯨)の誕生

ホワイトサイクロンをベースに、アメリカのRMC社(Rocky Mountain Construction)の技術を用いてリニューアルされた国内初のハイブリッドコースター「HAKUGEI(白鯨)」が2019年3月28日に開業しました。木製の骨格はそのままに、レールをスチールに替えることで滑らかさと速度が大幅に向上。さらに新たなエレメントが追加され、もとのホワイトサイクロンとは全く異なる走行体験を提供しています。白と青を基調とした美しいデザインも話題を呼び、夜のライトアップとともに新たなナガシマの顔となっています。

■ ローラーコースター日本一へ

2017年、ナガシマスパーランドはローラーコースターの数が日本一となりました。現在は12種類のコースターが稼働しており、小さな子ども向けのミニコースターから世界レベルの絶叫マシンまで、あらゆる世代が楽しめるラインナップを誇ります。

■ ナガシマリゾートとしての進化

2011年には「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」が増床し国内最大規模のアウトレットモールとなりました。さらに湯あみの島も2007年のジャグジー新設、2014年の炭酸風呂追加、2017年の岩盤浴新設と施設の充実化が続いています。

千人風呂の時代から受け継がれた「遊んで温泉に浸かる」というナガシマリゾートのスタイルは、湯あみの島という形でさらに進化し続けています。遊園地で思い切り絶叫した後に、この良質なアルカリ性単純温泉でゆっくり疲れを癒す—これこそがナガシマリゾートの最高の楽しみ方です。

■ これからのナガシマスパーランド

開業から約60年、ナガシマスパーランドは常に新しいアトラクションを導入しながら進化を続けています。千人風呂という原点から湯あみの島へ、ホワイトサイクロンから白鯨へ、スチールドラゴン2000の車両リニューアルへ—時代に合わせて進化しながらも変わらない絶叫への情熱が、このリゾートの魅力です。

名古屋駅から高速バスで最速約50分という抜群のアクセスの良さも変わらない魅力のひとつです。ぜひ次の休日はナガシマリゾートで一日中楽しんでみてください!

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